再処理工場のガラス固化・事前確認試験はデタラメ

再処理工場のガラス固化・事前確認試験が終わったとの報道に
どうも納得いかないながら、忙しくてそのままにしていた。
ということで、本日、事業者の日本原燃と経済産業省に電話した。

再処理工場は原発から出てくる「使用済み核燃料」から
プルトニウムを取り出す化学工場。
核燃サイクルの施設だが、電気は作らない。
そして、途中の工程で高レベル放射性廃液というとんでもないものを生み出す。

通常運転でも海と空に放射能を捨てるというとんでもない工場でもある。
もし、青森県から放射能が捨てられたら、親潮にのって南下するだろう。

東北の復興に放射能を垂れ流す工場はいらない。
核燃サイクルを続けるという事は、
東北の海に放射能を捨てることを許すということなんです。

話をもとに戻します。

この超危険な廃液をガラスと混ぜて個体にするのが
ガラス固化と呼ばれる作業。

再処理工場の最後の難関と言われているガラス固化試験。
あまりの放射線の強さで
人間が近づけば数秒で死ぬという。
だから、遠隔操作で行っている。

この装置をガラス固化溶融炉といい、
「A炉」と「B炉」の二つがある。
同じもので、2つともうまくいけばOKらしい。
しかし、A炉はトラブル続きで、事業者は勝手にB炉から試験をした。

B炉は奇跡的にうまくいったようだが、詳細はよくわからない。
すごい事故やトラブルが起きない限りは、「うまくいった」でかわされる。

B炉の事前確認試験は「非放射性の模擬廃液」でうまくいった後に
「高レベル廃液」や「不溶解残さ」とよばれるものも使い、実廃液により近いもので試験を終了した。

A炉が問題である。
これまでトラブル続きで、詰まったり、中のレンガが落ちたり、とにかく滅茶苦茶だった。
なのに、なぜ今回はうまくいったのか不思議だった。
日本原燃は温度管理がうまくいったと話しているようだが、
それだけでこんなにすんなりいくものなのか。

答えはこうだった。
模擬廃液のみの試験を行い、「高レベル廃液」や「不溶解残さ」で試験をしていない。
しかもB炉は75バッジ作ったが、A炉は10バッジしか作っていない。

これが事業者の勝手な都合で安全を無視するやり方の典型である。

これから本番のガラス固化試験に入るが、ここでは実廃液を使う。
少しも漏らすことも、トラブルを起こすことも許されない。

その前の大事な事前確認試験で、なぜ手抜きをするのか。

安全を無視して、とにかく動かしたいから、
トラブルが起きる前に試験を中断したと考えられないだろうか。

国は事前確認試験に関して法律に基づいた検査がないとのこと。。。

もう僕らが声をあげるしかない。

こんな無無茶苦茶な核燃サイクルを許すことは絶対にできない。
まずは事実を拡げてほしい。
そして、これから行動に移すときにそなえていてほしい。






■デーリー東北 事前確認試験が終了 再処理工場
http://cgi.daily-tohoku.co.jp/cgi-bin/tiiki_tokuho/kakunen/news/news2012/kn120901a.htm
 六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場で実施中のガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験は31日、事前確認試験が終了し、工場完成に向けた大きなヤマ場を越えた。日本原燃は「試験は順調に進んだ」と強調。今後、試験結果について報告書をまとめ、国に提出する。一方、10月としている完工時期の延期については「精査に時間を要する」と示していない。
 溶融炉トラブルなどで2008年12月から中断していた固化体製造試験はことし6月、約3年半ぶりに再開。その第1段階に当たる事前確認試験は、炉内の温度を計画通りに管理できるかが主な目的だった。
 二つの溶融炉のうち、先行したB系炉では非放射性の模擬廃液、高レベル廃液の順で使用。さらに使用済み核燃料の溶解過程で溶け残った「不溶解残さ」も投入した。
 過去の試験では廃液と残さに含まれる「白金族元素」が炉底にたまるのを防ぐことができなかったが、今回は温度管理が成功し、これをクリアした。
 模擬廃液のみで行うA系炉の試験は8月25日にスタート。当初は最大20本の固化体を製造する予定だったが、作業が「順調に推移した」(原燃)ことから、10本を造った段階で終了した。
 A系炉では、過去に発生した高レベル廃液漏れの影響で、炉底部にある流下ノズルと固化体容器をつなぐ「結合装置」を交換している。試験では装置の作動状況に問題はなかったという。
 工場完成に向けた残る工程は、固化体製造試験の第2段階に当たる「安定運転・性能確認」。ここで安定的に溶融炉を運転できるかを確認し、その後、国の使用前検査に合格すれば完工となる。ただ、この確認だけで4~6カ月を要することから、原燃が今後設定する完工時期は来年度になる可能性が高い。
 現在の工程は、東日本大震災や東京電力福島第1原発事故、溶融炉トラブルの影響で、1年程度の遅れが出ている。(齋藤桂)

カテゴリー: 再処理工場, 核燃の気になるNEWS    パーマリンク

再処理工場のガラス固化・事前確認試験はデタラメ への2件のコメント

  1. ピンバック: 六ヶ所再処理工場が試験再開している。ふざけるな。 | NPO地球とともに~反核旋風~

  2. ピンバック: 「再処理工場 B系溶融炉の固化体試験終了」 このままでは再処理工場が動き出すぞ・・・ | NPO地球とともに~反核旋風~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です