【賛同募集】東海研究開発センター再処理工場において大地震等による高レベル放射性廃液等の環境放出事故防止に関わる質問状(案) 

自分の認識不足に驚いた。勉強不足に腹立たしく思った。
六ヶ所村再処理工場にある高レベル放射性廃液はずっと問題に思っていたが、東海にそれ以上の廃液があるとは思ってもいなかった。

地震対策はどうなってる?
津波対策はどうなってる?

正確な情報を出してほしい。
事故防止のためにも、最低限必要な情報を求めているだけと思う。

この質問状に賛同団体を募集している。
ご協力宜しくお願いします。

賛同団体(団体名と所在県と市町村名)は11月25日(金)まで下記へお願いします。
E-mail:hgf01360●nifty.com
(●を@に変更してください)

■ ■ ■ 以下質問状 ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■

(独)日本原子力研究開発機構
 理事長 鈴木篤之 様

提出団体                  
脱原発とうかい塾 (茨城県東海村)
反原子力茨城共同行動 (茨城県水戸市)
三陸の海を放射能から守る岩手の会(岩手県盛岡市)

東海研究開発センター再処理工場において大地震等による
高レベル放射性廃液等の環境放出事故防止に関わる質問状(案)

 福島第一原発事故を受け2011年4月26日、青森県・岩手県の市民団体*は日本原燃株式会社川井社長宛に六ヶ所「再処理工場における想定外大地震による放射能環境放出事故防止に関わる緊急要請・質問状」を提出し6月3日回答を得ました。私たちが最も心配していることは試験操業により発生し現在貯蔵されている240m3の高レベル廃液の環境漏洩事故です。回答は3.11原発震災があってなお未だに放射能環境放出を伴う過酷事故を想定しようとしないものであり、危機管理上納得いかないものでした。
一方、貴(独)日本原子力研究開発機構東海研究開発センター(以下東海研究センター)再処理工場にも六ヶ所を上回る高レベル廃液が394m3貯蔵されていることがわかり、六ヶ所再処理工場同様、過酷事故を心配しています。
 高レベル放射性廃液(以下高レベル廃液)は電源喪失等の事故により廃液が冷却できなくなると、自己崩壊熱により約15時間で沸騰しはじめ環境へ放射性物質を放出する、と原子力学会誌にはあります。再処理工場の事故による高レベル廃液の環境漏洩に関しては1977年にドイツ政府、2008年にノルウェー政府が専門機関に依頼し評価しています。最悪の場合の評価は、放射性物質による高濃度汚染のため国の根底を揺るがす悲惨なものになる、というものでした。一方、地震大国の我が国で再処理工場事故によるこのような過酷事故評価がなされた形跡はなく、その対策も見当たりません。
 3月11日に起こった東北地方太平洋沖地震、大津波によって東電福島第一原発は全電源喪失に陥り、原子力史上稀に見るINES(国際原子力事象評価尺度)レベル7という大事故になり、未だ収束の目処も立っていない状況にあります。再処理工場の高レベル廃液には大量の内蔵放射能(六ヶ所についてはセシウム137換算で福島第一原発事故放出の57.6倍と想定)が濃縮されており原発事故にもまして過酷な事態に至ると想定されます。 
 貴東海研究センター再処理工場で放射能放出の過酷事故が起こった場合、首都圏壊滅、広範な北半球汚染の事態が想定されます。液状では危険のためガラス固化し数十万年地下深く人間環境から隔離しなければならないといわれる危険な物質が、不安定な液状のまま国内2カ所に貯蔵されている事実は看過できません。3.11大地震以来、地震活動の活発化が予想されるわが国において、これはあまりにも危険な状況の放置であり、早急に絶対的安全処置をすべきことと考えます。  
 貴機構は5月1日と6月15日に国からの指示を受け福島第一原発事故を踏まえ再処理工場の「津波その他の事象による全交流電源供給機能等の喪失を想定した緊急安全対策の実施」「シビアアクシデントへの対応に関する措置の実施について」実施状況の報告をしております。しかし、これは高レベル廃液の危険性を充分認識し、最悪の事態を想定した危機管理対策になっておらず、国民の不安を払拭する内容ではありません。
 貴機構は徹底した予防原則のもと国民の不安に具体的かつ真摯に応える責務があるはずであり、以下質問します。
なお回答は12月28日(水)までに文書でお願いします。

*提出4団体(下記)と賛同19団体が提出
花とハーブの里(青森県上北郡六ケ所村),Peace Land(青森県八戸市),青森県保険医協会(青森県青森市),三陸の海を放射能から守る岩手の会(岩手県盛岡市)

【質問事項】環境への放射能放出事故防止対策について

1) 高レベル放射性廃液の事故防止
 私たちが最も心配している事故は、現在貴機構再処理工場に394m3貯蔵されている高レベル放射性廃液(以下高レベル廃液)が電源や冷却材喪失等の事故により廃液が冷却できなくなり十数時間で沸騰しはじめ環境へ放射能が大量に放出することです。再処理工場は化学工場であり複雑にパイプラインが入り組み、大量の危険物が使用されています。そのため、地震などにより工場の各施設で同時多発的に漏洩・火災・倒壊などの事故が起こり大惨事へと発展する可能性があり質問します。
 1-1 高レベル廃液394m3の貯蔵の数値に間違いありませんか、間違いの場合は正確な数値をお知らせ
  ください。
   また、高レベル廃液は工場内にどのように(貯槽の個数と貯蔵量、貯槽の構造図、冷却・掃気など
  の安全構造、貯槽に関連する冷却系統・掃気系統・ポンプ系統、配置図など)貯蔵されていますか。
 1-2 高レベル廃液に含まれる各核種名とその放射能濃度(Bq/cm3)をお知らせ下さい。
 1-3 高レベル廃液はその危険性のゆえにガラス固化することになっています。
   ただちにガラス固化すべきだと考えますが、これについてどのような方針を立てていますか。
   また、工場内で廃液貯蔵限度が定められているのならばお知らせ下さい。      
   平常時と緊急時における高レベル廃液の安全貯蔵取扱に関する社内規定(マニュアルなど)を
   お知らせ下さい。
 1-4 高レベル廃液が重大事故により環境に漏れだした場合について、最悪のケースとその及ぼす
   影響について調査していますか。調査報告書があればお知らせ下さい。実施していないの
   ならばその理由をお知らせ下さい。
 1-5 高レベル廃液が大地震などによる事故時に環境へ放出しないように工程プロセスなどで具体的に
   どのような防護策をとっていますか。下記の事例毎にお知らせ下さい。
  1-5-1 高レベル廃液の沸騰による環境放出防護に関して 
   ・電源喪失対策
   ・冷却材喪失対策
   ・その他特別な対策があれば
  1-5-2 高レベル廃液貯槽で放射線分解水素による爆発防護に関して
   ・電源喪失対策
   ・掃気機能停止対策 
   ・放射線分解水素発生抑制対策
   ・その他特別な対策があれば
  1-5-3最悪事故時の従業員の対応に関して
   ・ 最悪事態の緊急防災訓練(福島第一原発事故を想定し)を実施していますか 
    それはどの程度の事故内容ですか
   ・従業員の被ばく線量上限値や、避難線量限度値をお知らせください
  1-5-4 対策限度時間との関係について
     高レベル廃液は冷却できなくなると約15時間で沸騰すると学会誌に出ていますが、1-5の
1~3の対策はその時間内に実施可能なものでしょうか。また放射線分解水素は掃気が止まった
    場合何時間で爆発下限に達しますか。この時間内に上記対策は実施可能ですか。
1-6 万が一地震や事故などが起こった場合の被害を最小限に食い止めるためにも、大変危険な
   高レベル放射性廃液の量をゼロにするべきではありませんか。
 1-7  1980年4月15日に仏、ラ・アーグ再処理工場で変電所火災による電源喪失により高レベル廃液が
   沸騰直前の状態にまでなりましたが、電源車が間に合い冷却が再開され環境漏洩が抑えられたと聞
   いています。1977年1月15日の毎日新聞では「核再処理工場の重大事故、国民の半数死亡も 西独で
   報告書が波紋」と報じています、これは独政府委託調査報告書です。この報告書によれば工場で
   冷却施設が完全に停止すると爆発によって周囲100kmの範囲で即死、最終的に人口の半数死亡の
   可能性があるとの内容です。1957年9月29日に旧ソ連マヤーク再処理施設で高レベル廃液が冷却
   できなくなり爆発し大量の放射能が放出された事故がありました。
    高レベル廃液を液体の状態で存在させていることがリスクを増大しています。大事故の予防原則
   から早期に全てをガラス固化し、終了後は危険な再処理から撤退することが国民の安全を守るため
   に最上の施策と思いますが、見解をお知らせください。
 1-8 マニュアルにある手段を講じても高レベル廃液の沸騰や爆発を止める見込みがなくなった場合、
   被害を最小にするため最後の手段として考えられる方策があればお知らせください。
  (原発では緊急炉心冷却装置ECCSがありますが、福島第一原発では機能しませんでした。放射能に
  よる汚染を防止し人類が存続できるため「全ての電源や冷却が停止した場合の最後の備え」という
  意味です。例えば最悪の場合に対応し、緊急用のタンクを別セルに予め設けておき高レベル廃液を
  そこに移送することなど考えられないか。その移送動力は重力もしくは特別な電源車やボイラスチー
  ムを使用するなど。それができない場合には高レベル貯槽タンクがある部屋全体を水没させ冷却する
  など。)

2) その他
2-1 1997年3月に起きた貴機構再処理工場アスファルト固化施設の火災・爆発事故後、施設の運転再開
 に関し東海村が提出した意見書(2000年11月6日付け)に対し、当時の核燃サイクル機構が
 回答した文書のなかに、 高レベル放射性廃液について「保管量を現在以上に増加させないよ
 う低減化につとめる」とあり、その回答は現在も生きているはずです。低減化はどのように続
 けられてきたのですかお知らせください。
2-2東海再処理工場が停止している間の、高レベル廃液量は2007年末408m3、2008年末
  385m3、そして2011年9月394m3と変化しているのは何故ですか。
2-3 直下の大地震により火災、配管・プールなどからの漏えい、建物の破壊ゆがみ、電源喪失などが
 同時多発的に数十秒単位の内に工場内で発生することが想定されます。また同時に中央制御室での制御
 不能、建物のゆがみ道路変形による通行不能、断線による通信不通、なども考えられます。また遠隔操
 作不能による高レベル放射線下での作業も出てくるものと想定されますが対応についてお知らせ下さい。
2-4 同時多発する事故への対応について、再処理工場において優先して復旧する工程や装置が決まって
 いますか。優先順位が決まっているならばその工程名装置名をその理由とともにお知らせ下さい。
2-5 今年3月11日に貴東海研究センター再処理工場に福島第一原発並の津波(約15m)が襲来して
 いたならば高レベル廃液はどうなっていたでしょうか、沸騰・環境放射能放出は免れましたか、工場
 や周辺環境はどうなっていたかその根拠とともにお知らせ下さい。
2-6 高レベル廃液貯槽の他に濃縮蒸発缶、不溶解性残査、プルトニウム濃縮液を内蔵する貯槽ガラス
 固化前の廃液調整貯槽などに高レベル廃液が貯蔵されています。これらの対策はどのように講じられ
 ていますか。
2-7 再処理工場は原発と違い多種類の事故が想定されます。TBP、ノルマルドデカンなどの有機溶媒、
 レッドオイル発生などによる火災や爆発事故対策をどのように講じていますか。
2-8 大地震時における制御できない事故を想定しその対策を総合的に講ずるべきではないかと思いま
 すが、そのような計画はありますか。市民代表や第三者も加えて行うようにしてはどうでしょうか。
 見解をお知らせ下さい。
2-9 福島第一原発事故では空や海へ大量の放射性物質が放出され広く環境を汚染させ多くの人達の
 生活を破壊してしまいました。人類は原子力エネルギーや高濃度の放射性物質を安全に制御できない
 ことがはっきりわかりました。貴機構はこの事実をどのように受け止めておられますか。

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