「福島原発事故からいのちと食を守るネットワーク」宣言

10月3日に固定ページに投稿したのですが、
目立つようにと思ったのが、逆に分かりにくかったようです。
ということで、もう一度こちらに掲載します。

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私も関わらせて頂いた大事な宣言文です。
メール等でのやり取りはもちろん、会議にも参加させて頂き、皆の想いを聞き、私の想いも伝えました。

この宣言文は福島原発事故の放射能汚染に対して正面から真剣に向き合い、
この事故の責任を誰がどのようにとるかを命を基準に考えています。

どうかこの文章を読んでください。

そして賛同頂ける方は下記宛にメールしてください。
 団体の場合(市町村+団体名+代表者名)
 個人の場合(市長村+フルネーム)
責任をもって賛同者に加えさせて頂きます。

kobesc@ai.wakwak.com
(スパム対策のため、アットマークを全角にしています。半角に直して送付お願いします。)

NPO地球とともに 代表武藤北斗
2011年10月3日

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9月18日に品川に有機生産者・流通業者が集まり
食品や環境が今のような非常に緩い放射能暫定基準のままで良いのか、
福島やその周辺の高濃度汚染地帯に人々が棄民状態に置かれていて良いのだろうか?
と、話し合い、その後メーリングリストで議論を重ね、
下記のような「品川宣言」をまとめました。

この宣言の趣旨に賛同して下さる方を広く募集しています。

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「品川宣言」2011年9月18日
 私たちは、福島第一原子力発電所の事故後、国民生活への重大な影響を憂慮し、事故の終息を見守ってきました。
また、その工程にあって、わが国有数の一流企業である東京電力株式会社や政府に、国土や国民の命を第一義的に守ってほしいと願ってきました。しかしながら私たちの期待は見事に裏切られ今日に至っています。
 2011年9月18日、全国の市民・農家・水産加工・食品団体員など有志が東京都品川区南品川5-3-20、品川第二地域センンター会議室に集り、今回の事故とこれまでの経過について討議しました。
そして、私たちは、今回の事故並びにその経過が、「放射能放散公害事件」であることを再確認しました。そこには、明らかな加害者と、放射能にさられている被害者が存在しています。
 しかし、事件発生より半年が経過してもなおその起因者である東京電力に、その責任を果たそうとする姿勢は見られません。また、政府は一体だれのためにあるのか──。
 ここに集った私たちは、大きな憤怒を持って次の結論に達したことを宣言します。

1. 避難対象地区について
 まず、2011年3月11日発生の福島第一原子力発電所事件から半年を経過した今なお、放射線に汚染された環境下に人々が放置され てい ることに対して断固として抗議する。
 私たちは、「放射線管理区域」(1.3ミリシーベルト/3ヶ月)レベルの環境下にさらされているすべての住民を、直ちに安全な地区 に避 難させることを、放射能を放散した東京電力と政府に要求する。
 なお、ここでは避難させる義務は上記「放射線管理区域」レベルとするが、市民の側の、避難の権利の基準は、「一般公衆の線量限 度」(ICRP・国際放射線防護委員会)基準の1ミリシーベルト/年以上であり、この環境下からの自主避難の権利は認められなければなら ない

2. 棄民的措置による健康被害の責任について
 ゆえに、1ミリシーベルト/年以上の環境下に無作為に人々を留め置くことは、人身に危害を加える傷害行為、ないしは殺人予備行為に も他 ならない。
 上記環境下にたとえ一時期であったとしても置かれた福島県民をはじめとする人々に今後発生する健康被害については、東京電力並びに 政府 の責任であることを宣言する。

3. 避難に関する費用について
 避難に関する一切の費用は東京電力が負担すること、すでに自主避難している場合にも請求権は認められること、その上で、避難先は避 難す べき当事者の希望に添うこと、以上の権利を担保する。
 また、従来からの地域コミュニティーの避難先での維持など、具体的な避難誘導等については、国・地方公共団体が参加する公共事業体 に よって、避難者の立場にたって進められるべきであり、かりにも私企業を参入させ、利益優先・経費出し惜しみを許してはならない。

4. 「生業」(なりわい)を破壊された住民被害について
 特に一次産業者は、その生業が農地や漁場と不可分であり、農業者にあっては農地や山林、水利権等、漁業者にあっては漁港や漁場、漁 業権 等の確保が可能であることを前提に、北海道、中・西日本などの汚染されていない土地を避難移住先に選定する必要がある。
 その上で各避難者の生活再建に関する一切の費用も東京電力により補償されなければならない。

5. 自営産業者に対する賠償について
 一大食料生産地帯を放射能で汚染した東京電力の責任は重大である。
 避難する自営業者の一切の避難移転費用と、生産休止期間と生産が再開したのちも事業が福島第一原子力発電所事件以前の所得水準に戻 るま での期間の損害を賠償しなければならない。
 それは、例えば、酪農・畜産業及び水産養殖業においては、生産、出荷が可能になるまでの家畜の飼育経費等、魚介類や海藻の養殖経費 等、 また、その間の生産者の生活費用等の一切の費用のことをいう。

6. すべての賠償・補償について
 東京電力が負うべき移転費用、生活再建費 用、損害賠償費等必要な支払いについては、速やかに行わなければならない。支払いについては、定める支払義務発生日を越えた日数に応じて 延滞遅延金年 10%(電気料金遅延金と同率)を上乗せされなければならないのは当然のことである。

7.高汚染地区の農地回復に従事しようとする者について
 放射線リスクが適度に 低いと考えられる年齢の農業者が、高汚染地区に立ち戻って農地回復を希望する場合、当該の地は相当程度の人口密度の希薄化が考えられ、ま た、放射線曝露を 最小限度にとどめるために、清浄な飲食物の配給とその他の行政・医療サービスの供給は続けられなければならない。
 放射性物質除去のための菜種・アカザ・牧草類などを含む生産物は、当面低レベル放射性物質であるから、東京電力によって適正な生産 者価 格で買い取り補償されなければならない。
 東京電力は補償買い取りした生産物を厳重管理し、市場に環流させてはならない。

8. 食品暫定基準値について
 現行の食品「暫定基準値」はなんら正当な根拠を持たない。私たちは決して容認できるものではない。
 暫定基準値は当該汚染地区からの避難が完了するまでの間、飢え死にすることを防ぐための緊急避難的な数値である。当該汚染地区外に まで 適用することや、既に半年を経過した今も「暫定」期間とすることには無理がある。いたずらに引き延ばすことは許されない。
 また、この緩い暫定基準値こそが、汚染農水産物やその加工食品を生産し、拡散させる原因となっており、直ちに暫定基準値は撤廃され なけ ればならない。
 私たちは、すべての国民に、暫定基準値を適用しようとすることが無意味・無効であることを宣言する。

9. 外部被ばくと内部被ばくの積算について
 私たちが受ける放射線量は体内に摂取される飲料・食品・呼吸吸入されるダストなど、いわゆる内部被ばくと外部被ばく線量の総量と理 解さ れるべきである。
 食品などの暫定基準値は年間摂取量を計算して、年1ミリシーベルトから空間放射線量を減じた数値以内に設定されるのは自明のことで あ る。
 現行の500ベクレル/kgと200ベクレル/kgの暫定基準では、年間17ミリシーベルト~22ミリシーベルトに積算されるとの 見解 があり、撤回されたはずの20ミリシーベルト/年基準に対応するものであり、認められない。
 (例えばドイツ放射線防御協会による「日本への提言」では、0.3ミリシーベルト/  年を基準に食品を「大人8ベクレル/kg、 子ど も4ベクレル/kg」としている。)

10. 汚染された農水産物について
 少しでも放射能に汚染された農水産物を「放射能汚染農水産物」と呼び、「低レベル放射性廃棄物」のひとつとする。
 低レベル放射性廃棄物は、発生原因者東京電力によって回収され再度の環境汚染を防止するため密閉処理・管理されなければならない。 その 場合、東京電力は、放射能汚染農水産物を適正な生産者価格で買い取り補償しなければならない。

11.他者に汚染を拡大しない義務と責任について
 線量の大小にかかわらず放射能汚染農水産物が生じたとき、あるいは放射能汚染農水産物が生じるおそれのあるとき、生産者は自らの判 断で 生産を中止する「食べ物」生産者としての責任を持つ。
 福島第一原子力発電所から放散された放射性物質による汚染被害物のすべて、および、汚染が予測されての生産休止による操業損害は、 東京 電力が損害賠償しなければならない。

12.販売供給者の義務と責任について
 福島第一原子力発電所から放散された放射性物質による汚染農水産物とその加工食品は、販売供給されてはならない。
 その線量の大小にかかわらず、低レベル放射性廃棄物は、市民に対する加害物質であり、その供給は、人身に危害を加える傷害行為、な いし は殺人予備行為に他ならない。

13.汚染された農水産物や瓦礫の拡散について
 農水産物に限らず、放射能汚染された瓦礫・土壌などの移動は汚染の拡散であり、一切認められない。
 すでに福島第一原子力発電所敷地外へ放散された放射性物質及びその付着物は発生原因事業者東京電力の責任で回収されるべきである。
 上記瓦礫をはじめ、表土や上下水汚泥、焼却灰・スラッジ・腐葉土・堆肥等は、放射性廃棄物として回収され、発生地である福島第一原 子力 発電所敷地内に戻され、再度の汚染原因にならないように密閉処理・管理されなければならない。

14. 放射能汚染農水産物の産地偽装や希釈的な拡散について
 さらに、市民の正常な判断を妨げる産地ロンダリングは禁止されなければならない。
 東日本の産地県の生乳を、地域を越えて運搬し、遠方府県乳業工場で産地県を明かさずに製造販売していることが、名神自動車道滋賀県 内瀬 田での生乳タンクローリー車横転事故ではからずも発覚した。
 また、東北地方太平洋岸漁場で捕獲された水産物を静岡県や三重県などの遠隔県漁港で水揚げする、という例もある。
正当性のない暫定基準値であればこそ、放射能に汚染された食品を家族に食べさせたくない、食べたくないとする市民が、食品危険度の判断をするために、産地 は正確に表示されなければならない。

15.汚染数値の公開について
 当然、現行「暫定基準値」以下の汚染数値も、1桁ベクレルまですべて公表されなければならない。
地方自治体などの公共団体による測定は、ゲルマニウム半導体検出機などを使用し、精緻な検出レベルを保証しなければならない。
 また、その検出の必要性が今回の福島第一原発の放射性物質に起因する場合、その検出検査料金は東京電力に請求されるべきであり、市 民・ 生産者・取扱い販売者に負担させてはならない。

 以上のことを私たちは真剣に討議し、ここに宣言することにしました。これらは決して難しいことではなく、子どもや子どもを守りたい 大人 には、とても明快なことです。
今回の福島原発事故の問題は、本当は意外にシンプルです。永遠に未熟な技術を振り回し、多くの人々を傷つけ、生命の危険にまで追いやっています。まだそれ は目に見える形では現れていないかも知れませんが、やがては誰もが知ることになるでしょう。

原子力に関わる人達が小賢しい理屈で問題を複雑にすり替え、当然にとらなければならない責任を有耶無耶にしようとしているだけなのです。

私たちは、今もっとも危険なところにいる人々に、「早く逃げろ!」と大声で 叫び たいのです。
その危険にさらされている人々を一番に助けなければならない者たちが、他人事のように傍観していることが許せないのです。

 そして、さらに私たち自身もまた、放射性物質で汚染させた農水産物を生産 して しまったり、それを他人様に間違って食べさせてしまったりすることを恐れているのです。

 そのような意味で、福島第一原発から放散された放射性物質への重い不安感 は、 人々すべてに分かちあわれてしまっています。
          

 さて、私たちはこの宣言を踏まえて、「3.11福島原発放射能放散事件」 から 人々の「いのち」を守る「福島原発事故からいのちと食を守るネットワーク」を結成し、人々の「いのち」と「たべもの」の 安全を守るためのあらゆる提言、運動を行うことを確認しました。
すべての市民の皆様に、私たちの「ネットワーク」への連帯とご賛同をお願いします。

                                       以上

「福島原発事故からいのちと食を守るネットワーク」(準)

/(白老郡)日本山妙法寺 笹森行周 /(釧路市)しっでぃぐりーんネットワーク 川原智 道
/(札幌市)市民自治を創る会 代表 山口たか /福島の子どもたちを守る会・北海道事務 局 
矢内幸子 /松元保昭(パレスチナ連帯・札幌) / 食政策センター ビジョン21 安田節子
/「地上5㎝50㎝放射線計測NET」 松尾憙澄 /911BE-IN 星川まり 
/(世田谷区)ふろむあーす & カフェ・オハナ 藤田 康祐樹 /(八 王子市)生活舎 津田誠一 
/(多摩市)㈲ナチュランド本舗  山本 道子 / 畑のレストラン”シルフレイ” 野呂喜代子 
/(大和市)なないろ畑 片柳義春  /(川 崎市)有機ネッ ト神奈川料理研究家 石川昭子 
/(相模原市)チャンプール 高岡 章夫  /オ ルター金沢 田村 /(高槻市)生活者の会 岡川卓資 
/(茨木市)㈱パプアニューギニア 海産  武藤優 /(茨木市)NPO地球とともに 武 藤北斗 
/(西宮市)こうべ消費者クラブ 絹本雅祥 
/(帯広市)豊島晃司 (小 樽 市)織田 泰之 (岩瀬郡鏡石町) 面川美歩 /(土 浦 市)生井兵治 
/(千葉市)林 伸子 /(新座市)藤井千賀子 藤 井彩 夏 藤井剛 藤井悦夫 (川 越 市)福島慶一 
/(前橋市)白川昌生 横田英明 /(東 京都)蛯子信隆 小田奈々 野村修身 (新宿区)会森孝次 
(江東区)林田力 (町田市)安田智代 /(横 浜市)秋山 和余 五十嵐 みつこ 原野隼一 原野のりこ 
山田栄子 萩原美佐 (大和市)国延台次 野口すみ子 (逗 子市) 森野篤 (茅ケ崎市) 富田 敏夫 
/(甲斐市)佐藤袿子 (甲州市)網野隆明 網野奈々 /(佐 久穂町)西村寛 西村佳壽子 
(安曇野市)立沢有也 /(富士宮 市) 長谷川克己 (牧之原市)赤堀郁男 /(名古屋市)景山恵司 
笠江秀子 /(熊野市)野村正和 /(高 槻市)岡川大輔 (泉大津市)信原孝子 
/(伊丹市)奥谷 勉 (西宮市)佐竹久仁子 (神戸市)永岡浩一 日野和明 前 迫志 郎 
/(柳井市)原田芳郎 /(北 九州市)上 西創造 (福 津市)宇野朗子 
/(オーストラリア)原 智子 (ア イ ルランド共和国)大倉純子 エンリー・マギー 大 倉く れあマギー 
大倉みほるマギー 大倉きいらんマギー
                        敬称略させていただいており ます  (2011,10,3 17:00)

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