原発さよなら関西集会 報告

【報告】
2011年7月10日『原発さよなら関西集会』
福島の声を受け 脱原発に進もう!~原発さよなら署名第一次集約~
●「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」代表・中手聖一さんのお話
●若狭の原発解説
●琵琶湖について
●各団体のアピールなど

1時30分に始まったイベントは5時に終了しました。とても濃い内容で、きっと日本にいる皆が知りたい情報(いや、事実というべきか)だったのではないかと思います。
主催者の挨拶では各地の原発や特に玄海原発をめぐる状況が話されました。続いて若狭原発の現状についての報告。これは私が担当でしたが、311以降に原発に関心を持った人、関西へ避難してきた方などを対象にした内容で話させて頂きました。東北にいたい僕は若狭原発について深い内容までは話せません。だから同じ立場として勉強して話をさせて頂きました。珍しく緊張しながらの報告でしたが、国が示した『緊急安全対策』(3月30日に発表)がいかにいい加減なものかは説明できたかなと思います。

自分が報告したことなので、簡単に説明させて頂きます。

若狭と呼ばれる福井県西部に13機の原発があります。関西の水瓶である琵琶湖までは一番近いもので30Kmの距離あります。現在稼動している原発は6基、定期点検中が6基、事故で停止中が1基。このまま定期点検中の原発が稼動しなければ来年の2月には12基が止まります。
実はこの最後の一基である大飯原発1号機が問題なのです。
大飯1号は3月10日に定期点検の最終段階である調整運転に入りました。そして東日本大震災が起こり福島原発事故が起きているにも関わらず、3月13日には100%の出力で調整運転を開始しました。この事だけでも私からすると安全・安心を無視した考えられない行動です。更に驚くことに、通常は1ヶ月で終了する調整運転を現在もなお行っているのです。定期検査に入る原発が止められる中で、なぜ調整運転をこんなに長期に渡って行われるのか。大きな問題です。
そして、定期点検中の原発を再稼動するかの判断は3月30日に国が出した『緊急安全対策』が基準になっています。その内容は津波で全電源喪失した時に、どうやって炉心冷却を行うかというものです。しかし、残念なことに3つの対策のうち2つは炉心冷却と直接的に関わるものでなく、唯一関わってくる『タービン動補助ポンプ』に関しても抜け穴だらけということを説明しました(内容は文章だけでは難しいので、また後日)
このいい加減な『緊急安全対策』で玄海原発は動かされようとしました。佐賀県知事はこれで安全というのです。しかし、福井県知事は今の福島原発事故の全容すら分かっていない状況では再稼動などできないと言っています。私たちはもちろん、こんないい加減な『緊急安全対策』で再稼動など許せないし、調整運転中の大飯原発1号機も即刻止めるべきで、そのことについて皆で連携して動いていこう。
そんな感じの話をさせて頂きました。

続いて琵琶湖についてのお話を頂きました。印象的な内容としては琵琶湖は460本の河川から水が入ってくるが、出口は1本しかなく一度入った水はなかなか入れ替わらない。一度汚染されたら回復はできないのではないか、ということでした。

そして、本日のメイン講演である中手さんのお話。僕の口からなんと皆さんに伝えていいのか、本当に悩んでしまいます。現在進行形の福島原発事故の問題に本当にどう考えていいのか分からなくなりそうだった。しかし、僕たちにできることはたくさんある事も分かった。関西からできること、関西だからできることはたくさんある。
とにかく福島の子供を避難させたい。すぐにすべての原発を止めたい。そんな中手さんの想いは僕たちの心に響き、動くことの大切さを改めて教えてもらったように思います。
今日の動画は後日アップされると思う(岩上さんのUSTREAMチームも来ていたので)ので、また紹介したいと思います。

そして、各団体のアピールに続き、最後は福島から避難しているお母さんから。もう、胸が苦しくなる。子供を守らなくてはいけない、そして我が子を必死に守る母親が苦しむのをなんとか助けてあげないといけない。そう思いました。

家に帰って、妻と話をした。関西に避難している人達のネットワークを作ろうという話になった。特に何かの行動をしなくてもいい。もちろん、してもいい。だけど取りあえずは自分たちが不安に思ってること、人に言いにくいこと、ためこんできたものを少しずつでも話ができないどうかと思う。詳しい日にち、場所などが決まったらブログで報告します。

日本から、世界から各施設がなくなる日を目指して、ひたすら前進するしかない。動くしかない。
そう思う。

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集会アピール

 3・11福島原発事故によって、多くの人々が住みなれた故郷から引き離され、生活の基盤そのものを奪い取られてしまいました。子どもたちは被ばくの危険の中で日々の生活を強いられています。発生から4ヶ月を迎える今も事故は収束しないばかりか、労働者や住民の被ばくは積み重なり、現在と将来への不安と苦悩は深まるばかりです。未曾有の事故を引き起こした東電と政府の責任を厳しく問うていかなければなりません。
 本日、私たち「原発さよなら関西集会」参加者一同は、子どもたちを放射能から守るため活動されている福島現地のようすと現場の苦悩の声を聞きました。多くの人々の安らかな日常を奪った事故を私たちは決して許すことはできません。そして、二度と再びこのような事故を繰り返してはならないと思います。脱原発に向けた歩みを一層強めていきましょう。
 フクシマの教訓を踏まえて、ここ関西の地を見るとき、若狭に極めて多くの原発が密集しているという事実から目を背けるわけにはいきません。きっかけとなる天災はそれらを同時に襲うはずであり、同時多発的な巨大事故が「想定」されます。若狭の原発で事故が起これば、1400万人もの命を預かる琵琶湖・淀川水系は、数時間で放射能に汚染されてしまいます。一刻も早く若狭の原発を止め、私たちの生命と健康を守るために力を合わせましょう。
 全国にうねりのように広がった怒りと不安の声が、そして各地の運動が連携して、これまでの無責任でなし崩しの原子力政策に待ったをかけています。首相の要請によって浜岡原発が停止されました。加えて定期検査を終えた原発も地元の合意が得られないため停止し続けています。すでに7割近い原発が停止している状況のもと、この夏は脱原発をめぐるアツい議論の季節となります。利害関係者らによる恫喝に屈することなく、脱原発に向けた世論を前進させましょう。そのために、「原発さよなら署名」運動もますます盛り上げていきましょう。そして、残りの各原発が今後次々と定期検査を迎えていく過程で、原発なしでもやっていけるという実績と実感を積み重ね、近い将来、すべての原発が止まっている状態をつくり出し、ぜひとも脱原発社会を実現していきましょう。

2011年7月10日
「原発さよなら関西集会」参加者一同

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