感想「ミツバチの羽音と地球の回転」

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本日、岩手県一関市で行われた「ミツバチの羽音と地球の回転」上映会に参加してきました。

■映画を観るまでの期間について

私は原発や再処理工場が大嫌いです。こんな無責任なものはないと思います。そして早く自然エネルギーへとシフトしていくべきと思っています。しかし、僕が自然エネルギーを勉強して、その内容を皆に伝えていこうとは思っていません。核燃エネルギーに使っているお金を自然エネルギーの研究に使うように提言していくだけで十分と思っています。
そんな僕は正直、この映画を観るのに少し構えてしまっている部分がありました。スウェーデンの自然エネルギー関する情報が盛り込まれている事は耳に入っていましたし、明るい希望に満ちた未来を観る事ができると聞いていたからです。もしかすると、反核するなら「自然エネルギーに取り組みなさい」みたいな内容だったらどうしよう・・・みたいな感じでしょうか。しかし、今日映画を観て、早く観ればよかったと後悔しました。まあ、別に避けてきたわけではないので後悔する必要はありませんが、でももっと早く観ていれば・・・とイロイロ考える事はありました。さて、それでは肝心の映画の感想に移ります。

■映画の感想

まずは、やはり祝島のこと。上関原発反対の運動を30年近く続けていることに本当に頭が下がります。そして島に戻ってきた山戸孝さんとおばあちゃん達との信頼関係や、辛い運動の中にも人間として大事な部分が自然に湧き出てくる動きや発言が印象的でした。長い年月を戦ってきたのですから、本人達にしか分らないものがたくさんあると思いますし、きれいごとではすまないような事もあったと思います。歯をくいしばり、冷静に対応しようと努めるものの、やはり抑えきれないものがこみ上げてくる。電力会社とのやり取り、町とのやり取り、農作業中、休憩中、様々なシーンで感じます。祝島の人達が自分達の命をかけて語りかけてきます。原発を推進だろうが、反対だろうが、一度は真剣にこの声に耳を傾けて欲しいと思いました。

27年間ものあいだ、中国電力は祝島島民と対話の機会を持たなかった。しかし、祝島の人達が命をかけて、漁船で工事を阻止し、どうにも工事が進まなくなった今になって初めて対話を持ちかけてきた。しかも、工事船の上から。誠意もくそもない。そして、中電のマイクからのひどい暴言に耳を疑うシーンも出てくる。聞き逃せない言葉だった。人間が生きていく中で何が大切か、本当に子供達に残すものは何なのか、彼らには全くわかっていないという事がはっきりしたシーンだった。

また、漁師の人達の海に対する思いにとても共感した。映画にも出てくるが、上関原発が建設され稼働すると、炉心を冷やす為の冷却水として海水が汲み上げられ、また海に戻される。なんと7度温度が上がった水が毎秒190トン排出される。自分がお風呂に入るとき、温度を7度上げて入れるか?無理でしょう。そして、フジツボがつかないように塩素処理するという。その処理水は・・・

では原発に頼らないでエネルギーはどうするか。そこでデンマークやスウェーデンに話がいくのだが、今日の講演で鎌仲さんも言っていたが、本当はシステムをかえて省エネしていけば原発なんていらないんだけどね。
映画の中での細かい持続可能エネルギーの話は省くが、やはりポイントは日本の電気が独占事業である事。そのため企業が競争をしないので大赤字の核燃がバカみたいに進められている事が問題。デンマークの人達は本気で日本のエネルギーに関して驚いていたし、失望していたように感じた。

僕がこの海外の事例を見て受け取ったメッセージは「やる気があれば何事も進んでいく」という事。たぶんスウェーデンと日本とでは政治、電気会社のあり方、そもそもの国民性も全然違うと思う。だから、この映画の事例をそのまま当てはめる事はできないと思う。でも、大事なのはそこじゃない。
自分やあなたはどうしたいのか?何を大切と思っているのか。そこを再認識する事が大切なんだと思う。これはエネルギーだけの話じゃなくて、僕らが暮らしているこの日本全体のいろんな問題に通じる事と思う。考える・発言する・悩む・行動する・反対する・賛成する。とにかく議論して話して、思ってる事をあらゆる人とぶつけ合う事が必用。

最後に男手一つで孝さんや娘さんを育て、反対運動の代表として動いてきた山戸さんの静かで熱い想いにたくさんの事を学んだ。
島のみんなに愛されている人は、島の皆のことを愛しているのだと思う。

原発の事をよく知らない方、推進でも反対でもない方、なんで反対してるのか不思議な方、ぜひこの映画を観て欲しい。
細かい放射能の事など分らなくてもよい。祝島の人達が何を大切に考え行動し、何を守ろうとしてるのかを心で触れて欲しい。

■最後に
とり止めもなく、ダラダラとした文章ですいません。とにかく、ぜひ映画を観てもらいたい。2時間15分の映画ですが、僕は本当に長いとは感じませんでした。最初から覚悟していたからでしょうか。笑
明日は仙台での上映。迷っている方はぜひ、騙されたと思って観て欲しい。そして、あなたの思いを教えて欲しい。

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感想「ミツバチの羽音と地球の回転」 への5件のコメント

  1. 京都・みなみ より:

    武藤さん
    お久しぶりです、京都の南です!
    『ミツバチの羽音と地球の回転』ご覧になったんですね(^^)
    28年にもわたる、祝島での原発反対運動は本当に苦難の連続だったと思います、
    そして今も、建設予定地の田ノ浦の海に、たびたび中国電力の船があらわれ、
    海の埋め立て工事を始めようとしています。
    祝島の漁師さん、おばちゃん、虹のカヤック隊のメンバー、各地から集まった有志の方々が、体を張った抗議活動でなんとか阻止している状態です。
    ぜひとも、石巻からも応援してくださいねー!!

  2. hokuto より:

    南さん
    こんにちは、ご無沙汰しています。
    やっと観る事ができました。今回は虹のカヤック隊については触れませんでしたが、彼らの地道な運動が祝島の方や、現地で長年反対されている方を気持ちの面でもサポートされている思います。これからも応援しますし、遠くからでも出来ることを考え行動していきたいと思います!!

  3. 菅原佐喜雄 より:

    武藤さん、
    一関上映会代表の菅原佐喜雄です。
    私は、武藤さんの上映会『六ヶ所村ラプソディー』を観に、高校を卒業する娘と2007年3月に行ったのがきっかけで、2007年6月に自分でも上映会をして、今回の『ミツバチの羽音と地球の回転』につながっています。
    『ミツバチ・・・』を観て、飯田哲也さんのISEP(環境エネルギー政策研究所)のセミナーに行き、自然エネルギーによる「地域連携とエネルギー自立」キャンペーンを提案しました。自分で何かを始めるというより、人が何かをしたいということを支援することもいいのではないかと思ったからです。自分のやるべきことが見えてきた映画です。
    それを進めることで、地域の自立、自分の自立、日本の自立につながればいいなと思います。経済産業省党という政党からの自立ができたらいいと思います。
    CO2削減、地球温暖化対策など、くさびを打ち込むような対策を求められますが、今起きていることは「第3次産業革命」なのだと考えれば大きなうねりが起こると思います。原子力ではなく自然エネルギーで。
    水・火・風・陽・・・こういった自然エネルギー源には、人は神を祭ってきました。扱い方を間違うと危険なものだったからです。
    でも、石油・石炭・原子力には、、、人は神を祭ってきませんでした。人の力で制御できなくなる可能性を隠されてきたからなのかな~とも思います。いったいどうしてなのかな~と考えてしまいます。

  4. 山崎隆敏 より:

    私は、福井県で脱原発の活動を続けています。本業は、和紙の零細販売会社経営です。
    六ヶ所村と上関原発計画は、鎌中監督の映画で全国に知られるようになりました。敦賀の高速増殖炉もんじゅは、再処理工場と密接な関係にありますが、たとえば去年おきた燃料中継装置が炉内に落下した事故など、県外の国民にはほとんど知らされていないようです。暴走しやすく、地震にとりわけ弱く、金属ナトリウムを使う危険など、国民にもっと知っていただきたいものです。
    福井の人は大人しく控えめな県民性のためか、脱原発の声も大きな広がりになりません。人口も、県全体で80万人と、難しい面はあります。

    昨年、私は「福井の山と川と海と原発」と「生き残れない原子力防災計画」の二冊の本を書きましたが、あまり売れていません。(借金もあります)
    そこで、県外に出た福井県人に知ってもらう方法はないか、と腐心しているところです。地元に住んでいると、原発の問題に慣れっこになり、不感症になっているきらいがあるのですが、県外に出た同級生や親戚から、「福井をこのままにしておいてよいのか」と叱咤されれば、考え直すかもしれないと思うのです。
    本の中では、もんじゅを担当する核燃機構が、市議や県議を毎夜のごとく二次会・三次会を含む宴席に接待していたことも書きました。情報公開で出てきた3年間の資料だけで、
    約1億5000万円もの「研究開発費」を接待に流用していたのです。このことを新聞社はどこも書きませんでした。なぜなら、各社記者が(80%のシェアを誇る地方紙は部長クラスまで) 接待づけになっていたからです。 まことに失礼ながら、自著の自己宣伝もかねつつ、福井の実情を少し報告させていただきました。私のブログ taka8621もご参照ください。 お知り合いに福井県出身者がおられたらぜひ、福井の現状をお伝え下さい。よろしくお願いします。福井 山崎隆敏

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